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坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) |星 亮一

坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫)坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫)
星 亮一
静山社 刊
発売日 2009-10-06




龍馬の葛藤 2009-12-09
「坂本龍馬 その偽りと真実」の広告を新聞で目にしたときに、アプローチが面白い、読んでみたいと思いました。その後、数日も経たないうちに、著者の星亮一さんが大学院の先輩だということがわかり、これは読まないわけにはいかないとなりました。

動乱の世の中にはいつもヒーローの存在が浮き彫りにされます。いつの世にも常識にこだわらずに変化のエネルギーにかえていく力を持った人物が、未来を先導すべく登場します。一方、そこには変化をきらう対抗勢力の存在が同時に見え隠れするのが常です。龍馬の生きた時代も、現在と変わらず、心持ちや行動の如何様かで、自分をとりまく社会が変化していきます。世界経済の動向が地球規模で大きく変わろうとしている今、新しい波を読みながら時代を泳ごうとするときにも、先導者の志の基礎となる思想によっては、到達地点や社会の様相は変わっていくのでしょう。葛藤に与しない大らかで清らかなリーダー格の精神は、我々の心の道標となっています。

龍馬の行動の根底にあった自由と平等の哲学の一環を検証しつつ、維新研究に一石を投じる著者に誠実さを読み取りました。


坂本龍馬の真実の姿 2009-10-24
坂本龍馬とはいかなる人物だったのでしょうか。
そして、龍馬を取り巻く多くの俊材達の活躍にも関心がありました。
当時の複雑に絡み合う人間模様について、深く知りたいと思いました。
「坂本龍馬 その偽りと真実」には、刻一刻と変化する社会情勢の荒波を泳ぎ渡ろうとする龍馬が見事に描かれています。とても勉強になりました。

幕末の革命家達は激しい気性の持ち主が多かった中で、意外だったのは、龍馬はごく「普通の人間」だったということ。この事実は、私には、とても勇気を湧かせてくれる言葉でした。誰でもが、その人の努力で龍馬のようになれるのかな。

龍馬は海舟と知り合って百八十度見方が変わったのですね。頭脳明晰な高杉晋作には大いに触発されたことでしょう。桂小五郎や西郷隆盛といった実務派の連中を手玉に取る無鉄砲さは痛快です。小松帯刀との出会いについても詳しく説明がされています。龍馬の周りの人物を丁寧になぞり、いかに優秀な彼らと接して、龍馬が成長していったのかがよくわかりました。人間はみな平等、そして、平和が好きで、南国の太平洋を眺め暮し育った龍馬の伸び伸びした屈託のない性格を彼らが好んだのも頷けます。

龍馬はベンチャービジネスの先駆者だったのですね。大切な持ち船を何艘も失い、惜しい人材をも亡くしてしまい、龍馬の周りはトラブル続き。一介の浪人が階級社会の中で活動することの難しさ、批判や妬みを受け続けました。金で転ぶ便利屋だとか、策略家だと言われ続けたようです。五代友厚や伊藤博文はグラバーと直接話すことができたが、龍馬はそうではなかった。彼の焦り、金策の苦労がありありと描かれています。
打たれ強い龍馬、敢然と立ち向かう強情な龍馬、そして龍馬の影の部分や弱点も解説されています。

特に後半が盛り上がって面白い。いくつも新しい発見がありました。幕末維新の荒波を乗り切り理想郷を目指して流星の如くキラリと光って消えていった薄命の青年、龍馬の残照を感じずにはいられない一冊です。



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