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竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫) |司馬 遼太郎

竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋 刊
発売日 1998-10-09




日本人的には、カラマーゾフの兄弟より、こちらが断然上。竜馬の生き様は、日本人として誇りですらある。 2009-11-03
史上最高の小説として、カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)が名高い。5巻すべて読んだ。確かに人間の醜さも含めて、極めて多重層的に構成されていて圧巻だ。しかし、僭越ながら、So what? という気持ちになったのも事実である。小説を堪能した娯楽感としては、最上のもののひとつであったが。

しかし、竜馬がゆくの位置付けは違う。40歳を超えて初めて読んでおきながら、人生観の最も深いところで影響を及ぼした書籍と言い切ることができる。こんな男が日本の歴史の中に間違いなく存在したのだ。気持のいいぐらい無私に徹し、薩長同盟、大政奉還という明治維新の最重要シナリオをすべて一人で描き切り、実現せしめた男。間違いなく、日本の歴史上で一等の英雄であろう。

当たり前のことであるが、史実通りに、この小説の終末において、大政奉還のわずか一カ月後竜馬は死ぬ。天命のために、竜馬は最初から命など天に預けっぱなしであった。大事を成しても、地位すら求めなかった。これだけの器の大きさは、小説においても、歴史においても、現実においてもとんと巡り合ったことはない。

参考になった箇所は以下の通り、
→維新後、当然なことであるが、生者は栄え、死者は忘れられた。竜馬の名も、一部土佐人のほかは知る者も稀になった。

→私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人が集まることによって智恵と力が持ち寄られてくる。仕事をする人間というものの条件の一つなのであろう。

→竜馬の面白さは、その豊かな計画性にあるといえるだろう。
 幕末に登場する志士たちのほとんどは討幕後の政体を、鮮明な像としては持っていない。竜馬のみが鮮明であった。そういう頭脳らしい。

→千葉さな子は独身で世を終わった。

→おりょうは放浪の末、横須賀に住み、人の妾になったりした。明治39年、66歳で死んでいる。

→天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命が終わったとき惜しげもなく天に召しかえした。

→刺客たちの名は維新後の取り調べでほぼ判明するのだが、幕府の見廻組組頭佐々木唯三郎指揮の六人であった。

→この長い物語も、終わろうとしている。人は死ぬ。
 竜馬も死ななければならない。その死の原因が何であったかは、この小説の主題とは何の関わりもない。筆者はこの小説を構想するにあたって、事をなす人間の条件というものを考えたかった。それを坂本龍馬という、田舎生まれの、地位も学問もなく、ただ一片の志のみをもっていた若者にもとめた。
 主題は、いま尽きた。
 竜馬は、暗殺された。

竜馬の死 2009-10-24
竜馬の死について、余計な脚色をせず淡々と述べている所がよいです。
8巻という長さもまったく感じられないくらいおもしろかったです。

日露戦争で、皇后の夢に出てくる逸話。
この小説を読んだ後では、
竜馬が忘れられようとしていた存在であることが意外です。

薩長が故意に無視したのか、それとも実際は数ある志士の一人に
すぎないのか。
きっと、志士一人一人に物語があるのでしょうね。
興味がつきません。






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