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2010.09/01 [Wed]
わが夫 坂本龍馬 おりょう聞書き (朝日新書) |一坂 太郎

一坂 太郎
朝日新聞出版 刊
発売日 2009-11-13
明治が愛したロックンロール 2010-05-25
世間で昔から大騒ぎしている坂本龍馬に興味はないが、なぜだか、このおりょうという人に無性に惹かれるのは私が現代女性のアウトサイダーだからだろうか。聞けば医師のお嬢さんだというが、この鼻っ柱の強さは幕末でさぞや生きづらかったろう。もとい、生きやすくするために楽天的にならざるを得なかったに違いない。とにかく転んでもただでは起きぬ女である。
この本は、そんなおりょうさんにまつわる各種古文書を、わかりやすくひとつにまとめた物だ。先日の新聞広告で本書を知って、実は最初、図書館で借りたのだが、幕末の人々のオフの顔などもわかりやすく描かれているので、放送中の『龍馬伝』が進むにつれてまた読みたくなるだろうと思い、新品を買ってしまった。商売上手である。ただ、おりょうさん自身が、世間で言われる龍馬像と本人との食い違いに苛立ちを覚えて聞き書きに応じたとしているとはいえ、本書内でも解説しているさまざまな史実とのズレに、エセ情報ではないのかと疑いたくなるのは否めない。
しかし、本書のもととなっている古文書を書いた人々が、そんなおりょう像を望んでいたのは間違いない。つまり、少なくとも明治の一時期、読者は、平然と死ぬ覚悟で人を匿い、男装して女郎を騙し、ピストルで強盗を脅す女の話を好意的に受け入れていたのだ。それを知ることにこそ、本書の面白さがある。大塚寧々主演でドラマ化してくれないかな。
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2010.08/31 [Tue]
竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫) |司馬 遼太郎

司馬 遼太郎
文藝春秋 刊
発売日 1998-10-09
大変勉強になりました。 2010-04-02
どうも日本史、さらに近代史(幕末史)はとんと弱くって大学受験も世界史だったのでこの時代の天下国家など語れませんでしたが、NHK大河ドラマの影響をモロに受けて読み始めました。ようやく最終8巻目に至り、壮大な幕末の全景を知るにあたって、圧倒的なその取材能力に感激を受けた。TVが展開をしていくのか楽しみではあるが、あくまでも坂本竜馬を通して考えた幕末の歴史ということで考えるべきかな。あとがきにもあったように昔から坂本竜馬が注目・評価されていたのではない訳で、英雄好みの日本人の理想にピタリとはまって出来上がっていった人物像なのでしょう。個人的には竜馬よりも勝海舟や中岡慎太郎のほうが凄いんじゃないか?などと思える部分もあるなと読後に感じました。
でも大政奉還や船中八策などを読むと事実だけに感服せざるを得ないですね。いままで竜馬を演じた役者は多くありますが、本を読んだ後では適役が一人もいなかったことに気がついた。それほど特異な人間だったのでしょう、司馬遼太郎の人物表現も素晴らしいですね。間違っても福山雅治や武田鉄也を頭に描かないようにね。誰がいいのかねぇ・・・。
何度読んでも面白い! 2010-01-31
以前にも読んでいたが、NHKで竜馬伝が放送されたのを契機に再度読み返してみた。
感想は…やはり何度読んでも面白い!という一言に尽きる。筆者も何度も書いている「竜馬は幕末の奇跡」という言葉は正に言い得て妙だと思う。現代に於いては当たり前の事柄が当たり前でなかった当時に、天が時代の収拾の為に彼を遣わしめた、という感は著者ならずとも思わざるを得ないような…。竜馬の生は今の時代を思うと本当に短い。中でも本当の活躍時期は実に短い。しかし、その生はやるべきことを成して費えたように思える。正にその為だけにこの世に生を得た如くである。
思うことはある。もし竜馬がもう少しでも永く生きていたら…鳥羽伏見の戦いや、その後の悲惨な戊申戦争はあれほどの惨劇を見ないで済んだかも知れない。慶喜もあんな形で逼塞せずに済んだかも知れない…と。そうすれば、明治期にもっと人材が残ったかも知れぬことを思うと非常に残念な思いがする。しかし、やはり歴史に「もしも…」はないのだ。過去を取り戻すことは出来ない。歴史はこれからの未来への警鐘であり道標なのだ。 ところで、取り上げる主人公に対して敵対関係にある側をどうしても悪役にしがちだが…私はこの時代に生きた人達は、皆それぞれが自分の信じる正義に立って懸命であったと思っている。その意味でどちらの善悪をも論じたくはない。ただ時流というものであろう。その歴史の中でそれぞれがその一足を刻んで歴史を作ってゆく。有名無名に関わらず。以て冥すべし。
幕末史は面白い。色々な人物が転がっているように思える。そのような様々な人々のそれぞれの戦いを何冊も読んで、やっと何となく維新回天の姿が朧気ながら見えて来るような気がする。何故なら…歴史は勝者によって作られるというのが常だからである。
しかし、竜馬が未だに根強い人気を持っているのは、やはり現代人が時代に不満だらけだからなのだろうか…?
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2010.08/30 [Mon]
龍馬伝 II~SEASON2 RYOMA THE ADVENTURER |【作】 福田 靖 /【ノベライズ】 青木 邦子

【作】 福田 靖 /【ノベライズ】 青木 邦子
日本放送出版協会 刊
発売日 2010-03-24
台本をそのまま小説化した感じかな? 2010-06-09
半平太と以蔵、容堂公の結末と今後が知りたくて
誘惑に負けて買ってしまいました(アホ)。
内容は脚本をそのまま小説にしたような感じです。淡々とした感じ。
小説というよりもややダイジェスト小説といった感じで
今後の内容が判って、「ふむふむ」と言った感覚でした。
やはり本編の凄まじい演出と盛り上がり、役者さんの名演がない分、物足りない。
それだけドラマ本編が凄いのだ。
読んで後悔したがじゃ、やはり予備知識無しで週一回のドラマと向き合った方がよかったがじゃ。
しかし、武市さんと容堂さん、以蔵の結末はホンマ泣けるぜよ・・・!
どうしてもドラマの先が知りたい人向きです。
面白くなってきました 2010-05-01
龍馬伝Tよりどんどん面白くなってきてスラスラ読めて、止まらなくなりました。眠気を惜しんで読みました(^^)
テレビより先に呼んでおけば良くわかります。
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